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若者の「ローカル志向」は負の現象か(上)――グローバルの先のローカル

広井良典

広井良典 京都大学こころの未来研究センター教授(公共政策・科学哲学)

若者の「地元志向」がしばらく前から言われるようになっているが、私自身の身近なところを見ても、学生たちのローカルなものへの関心が以前にも増して確かな流れになっているように感じる。たとえば、ゼミの学生で「愛郷心」ということを重視し、衰退していく地元の町や地域をなんとか再生させたい、あるいは、すでに一定の住みやすさをもっている地元をもっとよい場所にしていきたい、といった関心をもつ者が明らかに増えている。静岡出身のある学生は「静岡を世界一住みやすい場所にする政策を掘り下げること」をゼミ志望の理由に挙げていたし、新潟出身の別の学生は農業の再生を大学時代のテーマの柱としていた。 ・・・ログインして読む
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筆者

広井良典

広井良典(ひろい・よしのり) 京都大学こころの未来研究センター教授(公共政策・科学哲学)

1961年生まれ。84年東京大学教養学部卒業(科学史・科学哲学専攻)。厚生省勤務、千葉大学法政経学部教授を経て現職。この間、マサチューセッツ工科大学客員研究員。社会保障、医療、環境などをめぐる政策研究からケア、死生観などについての哲学的考察まで幅広く発信。『コミュニティを問いなおす』(ちくま新書)で第9回大佛次郎論壇賞を受賞した。

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