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原発のリスクをどうみるか――科学だけで解決できない問題

小林傳司

小林傳司 小林傳司(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授)

マグニチュード9.0という未曽有の大地震、大地をのみ込む津波、そして、東京電力福島第一原子力発電所の爆発と放射性物質漏えい、東京の大規模停電の可能性。この数日の事態の進行は想像を絶するものである。死者の数、行方不明者の数、被災者の数も膨大なものになっている。心よりのお悔やみとお見舞いを申し上げたい。

 今回、福島第一原発で起こった事故は、1979年の米国スリーマイル島事故よりも深刻だと言われている。現在も事態は進行中であり、事故の終息や原因の解明は相当先になるであろう。しかし、確実に言えることは、未曽有の規模の地震と想定を超えた津波が引き起こした事態ではあるが、電源を喪失した原発がいかに危険なものであるかを証明してしまったということである。 ・・・ログインして読む
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筆者

小林傳司

小林傳司(こばやし・ただし) 小林傳司(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授)

【退任】大阪大学コミュニケーションデザイン・センター教授。専門は科学哲学、科学技術社会論。市民参加型テクノロジーアセスメントである「コンセンサス会議」を日本に紹介して実施した。2001年、科学技術社会論学会の設立に参加した。09年、地球温暖化をめぐる世界市民会議World Wide Viewsの日本代表を務める。※2012年3月末退任

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