吉田文和
2011年03月24日
まず、地震そのものについては、宮城県沖地震は過去に何度も起こっており、東北地方太平洋岸の多くの住民自身が地震発生の可能性を認識していたが、問題は地震の範囲と規模であった。これについて、米国カリフォルニア工科大学の金森博雄名誉教授(地震学者)と宮沢理稔東京大学地震研究所准教授らが、東北地方の太平洋側沖合で南北に位置する震源域が連動して巨大な地震を引き起こす可能性をすでに2006年に指摘していた(金森博雄、宮沢理稔、Jim Mori「古い地震波形記録を用いた宮城県沖の地震の比較」『地震予知連絡会会報』第75号、2006年、590-592頁、詳しくは、英文誌“Earth Planets Space”58,1533-1541,2006)。
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