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自治体の放射能監視があばいた原発事故

米山正寛

米山正寛 ナチュラリスト

東京電力・福島第一原子力発電所で深刻な事態が続いている。放射能汚染の実態を伝えるため、環境や食品の状況を調べた測定値が毎日のように発表されるようになった。そうした数字の変化を、同僚たちと目をこらして追っている。

 原子炉建屋の水素爆発、格納容器からの気体放出などで出た大量の放射性物質は、北西方向へとくに多く流されたようだ。原発から北西に約30キロ離れた

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