メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

「脱原発」で地球温暖化対策は可能か?

吉田文和

吉田文和 愛知学院大学経済学部教授(環境経済学)

私は、今回の震災に際し、中国の恩師から「天災無情、人有情」(天災は無情だが、人間社会には情がある)という慰問電を受け取った。忍耐力が強く、勤勉な日本の国民は必ず万難を排し、故郷を建て直せることを信じ、援助を惜しまないという。まことに有り難い励ましの言葉である。この震災を契機に、最近悪化しているアジアと世界の協力関係の新たな展開も展望する時でもある。

 これまで「脱原発」と再生可能エネルギーの普及といえば、一部の人の偏った主張で、空想的で問題にならないという立場が日本では支配的であった。確かに、直ちには、それは難しいと思われるが、問題は基本的な考え方と枠組の転換そして政策の方向性である。

・・・ログインして読む
(残り:約2154文字/本文:約2449文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

吉田文和

吉田文和(よしだ・ふみかず) 愛知学院大学経済学部教授(環境経済学)

1950年生まれ、兵庫県出身、京都大学大学院経済学研究科博士課程修了、経済学博士。北海道大学大学院経済学研究科教授を経て2015年から現職。北大名誉教授。専門は、環境経済学、産業技術論、主著『ハイテク汚染』岩波新書、『環境経済学講義』岩波書店、最近は低炭素経済と再生可能エネルギーの普及に関心を持つ。札幌郊外の野幌原始林の近くに住み、自然観察と散歩を趣味とする。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

吉田文和の記事

もっと見る