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人間は「感情」の葦でもある

山極寿一

山極寿一 京都大学総長、ゴリラ研究者

この大震災を体験して、人間が人間らしく生きるためには、心のケアが不可欠だということを私たちは身にしみて感じ始めている。大地が鳴動した以上に、私たちの心は大きく揺さぶられたのだ。人間はいったいどのようにして行動を起こすのか。何が人と人との間のコミュニケーションを支えているのか。それを動物の時代にさかのぼって考えてみたい。
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筆者

山極寿一

山極寿一(やまぎわ・じゅいち) 京都大学総長、ゴリラ研究者

京都大学総長。アフリカの各地でゴリラの野外研究に従事し、その行動や生態から人類に特有な社会特徴の由来を探り、霊長類学者の目で社会事件などについても発言してきた。著書に『家族進化論』(東京大学出版会)、『暴力はどこからきたか』(NHKブック ス)、『ゴリラは語る』(講談社)、『野生のゴリラに再会する』(くもん出版)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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