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「役に立たない」科学の値打ち――“valuable”を超える“invaluable”

須藤靖

須藤靖  東京大学教授(宇宙物理学)

すでに朝日新聞の紙面やasahi.comでもとりあげられたように、4月14日~16日の3日間、東京大学経済学研究科の松井彰彦教授が、福島県立相馬高校の高校生約40人を東京大学に招待された。経済学関係の体験授業に参加してもらうのが主な目的なのだが、私も1時間だけ天文学に関する講演をさせていただいた。
拡大東大で学ぶ福島県立相馬高校の生徒たち=4月14日、東京都文京区の東大で花野雄太撮影

 今回の福島原発の問題に関連して、科学の有用性に対する信頼が大きく揺らいでいる感は否めない。科学者の一人という立場から、生徒たちに何を伝えるべきなのか。いろいろと悩んだ挙句、結局それらとは全く無関係な『いまこそ夜空を眺めよう』というタイトルで、直接目には見えないもののこの宇宙を満たしている暗黒成分の可能性と、徐々に見えつつある太陽系外惑星の素顔について話すことにした。 ・・・ログインして読む
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筆者

須藤靖

須藤靖(すとう・やすし)  東京大学教授(宇宙物理学)

東京大学大学院理学系研究科物理学専攻教授。1958年高知県安芸市生まれ。第22期・第23期日本学術会議会員。主な研究分野は観測的宇宙論と太陽系外惑星。著書に『ものの大きさ』、『解析力学・量子論』、『人生一般二相対論』(いずれも東京大学出版会)、『一般相対論入門』(日本評論社)、『三日月とクロワッサン』、『主役はダーク』『宇宙人の見る地球』(いずれも毎日新聞社)などがある。

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