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日本は核兵器の被爆国として核兵器の廃絶を訴える権利がありながら、戦後長い間それを実現するため世界をリードすることができなかった。日本から核廃絶に向け戦略や具体的シナリオが提示されたとは言えなかった。米ソ冷戦の終結は核兵器の削減にはつながったものの、廃絶という目標にはほど遠い結果に終わった。

 2009年4月5日、オバマ米国大統領のプラハでの「核兵器のない世界」をめざすという演説は今度こそ核兵器を廃絶できるのではないかと日本人のみならず世界中の人々を熱狂させた。

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筆者

寺岡伸章

寺岡伸章(てらおか・のぶあき) 寺岡伸章(日本原子力研究開発機構核物質管理科学技術推進部技術主席)

【退任】日本原子力研究開発機構核物質管理科学技術推進部技術主席。熊本県生まれ。東工大修士課程修了。旧科学技術庁・基礎研究推進企画官、タイ国家科学技術開発庁長官顧問、国立極地研究所事業部長などを経たあと、06年6月~10年9月まで理化学研究所中国事務所準備室長(北京)を務めた。中国の科学技術事情に詳しい。小説、エッセーの執筆も。※2012年3月末退任

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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