米本昌平
2011年05月21日
そうである以上、さまざまなケースの移植が実施された現段階で、日本社会の中での臓器移植のあり方を検証する、独立の調査チームを立ち上げるべきであろう。ただでさえ、現在の救急医療は、医療関係者のギリギリの努力に支えられ、機能している面があり、移植に振り向けられる資源はほんらい限られている。そのような中で、家族の承諾による臓器移植がどのような事態をもたらしているのか、その実像を分析しながら、日本社会における現実的な臓器移植のあり方を探り当てていかなくてはならない。
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください