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想定外の大きな危機や損傷に対して、生物はどのように対処しているだろうか。現代世界のグローバル化と、それに伴う災害や危機の大規模化。そうした点に鑑みて、おおいに関心が湧くところだ。柔軟で頑健なシステムとは、本来どのようなものか。そういう根源的な問いとも関係してくる。

 環境の悪化や身体の損傷に対する生物のふるまい。それは実際、驚くほどしぶといものだ。たとえばゴキブリなどの昆虫では、頭、胸、腹と神経節が分かれている。それらがある程度の独立に、各部を支配している。そのおかげで、頭を切り落としてもしばらく生き延びる。それどころか条件付けなどの単純な学習なら、頭無しでできる。 ・・・ログインして読む
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筆者

下條信輔

下條信輔(しもじょう・しんすけ) 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授

カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授。認知神経科学者として日米をまたにかけて活躍する。1978年東大文学部心理学科卒、マサチューセッツ工科大学でPh.D.取得。東大教養学部助教授などを経て98年から現職。著書に『サブリミナル・インパクト』(ちくま新書)『〈意識〉とは何だろうか』(講談社現代新書)など。

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