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畑村流「失敗学」に法の支えがほしい

尾関章

尾関章 科学ジャーナリスト

これほどの大事故である。真相の究明にどれだけの態勢で臨むのかと思ったら、調査にあたるのは、内閣官房に置かれる一委員会なのだという。法律によって政府からの独立性を裏打ちし、聴取や資料要求の権限をもたせるといったこともない。

 政府は、東京電力福島第一原発の巨大災害に対する事故調査・検証委員会(事故調)をつくることを決めたが、発表で明らかになった委員会のありようは心もとないものだった。

 ただひとつ目を惹くのは、そのトップに、さまざまなシステムの安全を追求してきた「失敗学」の提唱者、畑村洋太郎・東大名誉教授を起用したことだ。

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筆者

尾関章

尾関章(おぜき・あきら) 科学ジャーナリスト

1977年、朝日新聞社に入り、ヨーロッパ総局員、科学医療部長、論説副主幹などを務めた。2013年に退職、16年3月まで2年間、北海道大学客員教授。関心領域は基礎科学とその周辺。著書に『科学をいまどう語るか――啓蒙から批評へ』(岩波現代全書)、『量子論の宿題は解けるか』(講談社ブルーバックス)、共著に『量子の新時代』(朝日新書)。週1回の読書ブログ「めぐりあう書物たち」を開設中。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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