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避難民の苦しみが分かる人を次期総理大臣に!――佐藤雄平福島県知事はどうだろう

湯之上隆

湯之上隆 コンサルタント(技術経営)、元半導体技術者

 最近、政治のニュースを見るのは苦痛以外の何物でもない。政治家の所業はあまりにも醜い。これが同じ日本人なのか。鳩山前総理は、菅総理のことを「ペテン師」と呼んだが、本当は管総理も、鳩山前総理も、小沢元代表も、タヌキかキツネの分身なのではないか?

 菅総理は、「一定のメド」がついたら身を引くようなことを言った。最初は第2次補正予算の編成が「一定のメド」であるかのような口調だったが、不信任案が否決された途端に、抜け抜けと「原発事故が冷温停止するまで」だといった。東京電力が発表したインチキくさい工程表によれば、6~9か月後、すなわち、どんなに早くても来年1月だ。

 しかし、工程表通り対策が進むなどと信じている人は(御用学者を除けば)誰もいない。先週直接、ご意見を伺った元京大原子炉実験所の先生(熊取6人衆の一人)によれば、「高濃度の汚染水が作業効率を大幅に悪化させている。一度に少しずつしか作業を進められない。冷温停止までは、数年から5年、ひょっとしたら10年かもしれない」とのことである。

 10年間、菅内閣が続いたら、この国は亡ぶのではないかと思う。

 巷では、次期総理大臣はだれか?誰にすべきか?ということが話題になっているが、筆者は、タヌキかキツネの分身のごとき現職の国会議員は、もはやだれも信用できない。全員不可! では、誰が適任か? 筆者の体験から、以下に独断的見解を述べる。

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筆者

湯之上隆

湯之上隆(ゆのがみ・たかし) コンサルタント(技術経営)、元半導体技術者

1987年京大修士卒、工学博士。日立などで半導体技術者を16年経験した後、同志社大学で半導体産業の社会科学研究に取り組む。現在は微細加工研究所の所長としてコンサルタント、講演、各種雑誌への寄稿を続ける。著書に『日本半導体敗戦』(光文社)、『電機・半導体大崩壊の教訓』(日本文芸社)、『日本型モノづくりの敗北-零戦・半導体・テレビ-』(文書新書)。趣味はSCUBA Diving(インストラクター)とヨガ。 【2016年8月WEBRONZA退任】

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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