湯之上隆
2011年06月15日
菅総理は、「一定のメド」がついたら身を引くようなことを言った。最初は第2次補正予算の編成が「一定のメド」であるかのような口調だったが、不信任案が否決された途端に、抜け抜けと「原発事故が冷温停止するまで」だといった。東京電力が発表したインチキくさい工程表によれば、6~9か月後、すなわち、どんなに早くても来年1月だ。
しかし、工程表通り対策が進むなどと信じている人は(御用学者を除けば)誰もいない。先週直接、ご意見を伺った元京大原子炉実験所の先生(熊取6人衆の一人)によれば、「高濃度の汚染水が作業効率を大幅に悪化させている。一度に少しずつしか作業を進められない。冷温停止までは、数年から5年、ひょっとしたら10年かもしれない」とのことである。
10年間、菅内閣が続いたら、この国は亡ぶのではないかと思う。
巷では、次期総理大臣はだれか?誰にすべきか?ということが話題になっているが、筆者は、タヌキかキツネの分身のごとき現職の国会議員は、もはやだれも信用できない。全員不可! では、誰が適任か? 筆者の体験から、以下に独断的見解を述べる。
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください