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ヒトの「馴れ」は本性〜原発事故と知覚イリュージョン

下條信輔

下條信輔 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授

原発をめぐる現状は、言ってみれば「谷間の平穏」だ。

 津波直後から危機的状況にあり、げんに大量の放射能が出ていた。それが後々になってから公表され、つまり「過去に向かって危機は広がった」。私たちは「今さら」と冷めて思うだけだった。一方、放射能による広汎な健康被害は、まだまだこれからだろう。

 谷間の平穏、と言ったのはそういう意味だ。

 それにしても、ヒトは馴れの動物だと思う(ヒトに限らないが)。

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筆者

下條信輔

下條信輔(しもじょう・しんすけ) 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授

カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授。認知神経科学者として日米をまたにかけて活躍する。1978年東大文学部心理学科卒、マサチューセッツ工科大学でPh.D.取得。東大教養学部助教授などを経て98年から現職。著書に『サブリミナル・インパクト』(ちくま新書)『〈意識〉とは何だろうか』(講談社現代新書)など。

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