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自然エネルギー、地に着いた議論がしたい――経済リスクも見落とせない

中西準子

中西準子 中西準子(産業技術総合研究所名誉フェロー)

 3.11東日本大震災に引き続いて起こった福島第一原子力発電所の事故以来、原子力発電の安全性についての信頼感は地に堕ち、反原発のうねりが世界中を覆っている。筆者自身は、スピーチをするときに「温暖化のリスクと原子力発電のリスクはトレードオフの関係にある。片方のリスクを減らそうとすると、他方のリスクが大きくなる」と説明してきた。しかし、その際想定していた原発のリスクは廃棄物の最終処分であり、稼働中のリスクが大きいとは思っていなかった。今回、まさに制御不能に陥っている原発の姿を見て驚き、己の不明を恥じ、同時に、リスク評価研究の対象としてこの問題に向き合うべきだと考えるようになった。 ・・・ログインして読む
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筆者

中西準子

中西準子(なかにし・じゅんこ) 中西準子(産業技術総合研究所名誉フェロー)

産業技術総合研究所名誉フェロー。東京大学工学系大学院博士課程修了。工学博士。東京大学教授、横浜国立大学大学院教授などを経て現職。専門は環境リスク論。水問題からナノテクノロジーまで、幅広いテーマに目を向けてきた。『環境リスク学』(日本評論社)で毎日出版文化賞。2010年、文化功労者に選ばれた。【2011年WEBRONZA退任】

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