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「貞観津波」が教えるもの――研究とその成果の生かし方

辻篤子

辻篤子

今回の東日本震災は、平安時代の貞観11年(869年)に東北地方沿岸を襲った貞観地震と同タイプの地震によるものであったことが明らかになり、事前にその警告も発せられていた。その意味では決して「想定外」ではなく、なぜ警告を生かせなかったか、ということが課題として浮かび上がっている。一方で、貞観地震による津波に関する最初の研究論文は、東北電力女川原子力発電所建設所のチームによって発表されたことも注目されている。女川原発は、東京電力福島第一原子力発電所から北に100キロ余り、今回の地震で被災したが、壊滅的な被害はなかった。科学的な知見を得ることと、それを生かすこと、その両面で投げかける問題は決して小さくない。 ・・・ログインして読む
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筆者

辻篤子

辻篤子(つじ・あつこ) 

【退任】朝日新聞記者(オピニオン編集部)。1979年朝日新聞入社、科学部、科学朝日編集部、アエラ発行室、アメリカ総局員などを経て2004年9月から13年まで論説委員を務めた。1989~90年、マサチューセッツ工科大ナイト科学ジャーナリズムフェロー。

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