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生涯線量は、みんなで考えるべきもの

長瀧重信

長瀧重信 長崎大学名誉教授(放射線の健康影響)

 食品安全委員会のワーキンググループが、放射線被曝について「生涯100ミリシ-ベルト」という目安をうちだし、各方面で話題となっている。

 この問題を考えるときに、まず注意したいのは、この「100ミリシーベルト」は厳密な境界値ではない、ということだ。

 「議事概要」を読むと、「低線量の放射線による健康影響については、放射線による健康影響が見いだされているのは、通常の一般生活において受ける放射線量を除いた生涯の累積の実効線量として、おおよそ100ミリシーベルト以上と判断し、100ミリシーベルト未満の健康影響について言及することは現在得られている知見からは困難であるとされた」と書かれている。

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筆者

長瀧重信

長瀧重信(ながたき・しげのぶ) 長崎大学名誉教授(放射線の健康影響)

長崎大学名誉教授。1932年生まれ。東京大学医学部卒業。東大大学院、米ハーバード大学などで学んだ後、東大医学部付属病院外来医長などを経て、長崎大学医学部教授(内科学第一教室)、放射線影響研究所理事長を務めた。長崎大学時代に被爆者の治療、調査にあたった経験を踏まえて、旧ソ連チェルノブイリ原発事故がもたらした健康被害の調査活動や東海村JCO臨界事故周辺住民の健康管理にかかわった。 【2016年11月12日、逝去】

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