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再生エネ買い取り法/利用拡大への第一歩

吉田文和

吉田文和 愛知学院大学経済学部教授(環境経済学)

原子力への依存を減らすためには、省エネルギーとともに自然エネルギーの利用拡大が不可欠だ。今回成立した再生可能エネルギー買取法は、そのための重要な第1歩である。太陽光や風力、バイオマスなどは、初期の投資費用がかかるので、その各々のエネルギー種別に応じた買取価格と期間を約束し、投資を促進するための費用を広く電力料金に上乗せすることで、賄う制度である。

 今回の与野党協議の結果、(1)各エネルギー別に買取価格を設定し、(2)第三者委員会の設置などにより買取価格の設定をより透明にし、(3)電力多消費産業への負担軽減策を、石油石炭税の利用などで行うこと、が決められたことは前進面である。

モロッコの太陽熱発電所拡大モロッコにある集光型太陽熱発電所。鏡で集光し、パイプの中の液体を熱する。それで蒸気をつくり発電する。日差しが強い北アフリカ、スペイン南部、米国の砂漠で建設が進んでいる。有田哲文撮影。

 しかし、最大の課題は、各々の買取価格をどの程度に設定するかであり、 ・・・ログインして読む
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筆者

吉田文和

吉田文和(よしだ・ふみかず) 愛知学院大学経済学部教授(環境経済学)

1950年生まれ、兵庫県出身、京都大学大学院経済学研究科博士課程修了、経済学博士。北海道大学大学院経済学研究科教授を経て2015年から現職。北大名誉教授。専門は、環境経済学、産業技術論、主著『ハイテク汚染』岩波新書、『環境経済学講義』岩波書店、最近は低炭素経済と再生可能エネルギーの普及に関心を持つ。札幌郊外の野幌原始林の近くに住み、自然観察と散歩を趣味とする。

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