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ニュースや社会現象を国外からウォッチしていて、くり返し思い浮かぶことがいくつかある。外国に在住する日本人としての感想もあるが、心理学を専攻する者としての感想も多い。「心理的なリアリティと、その共有」というのは、どちらかと言えば後者の方だ。「実態リアリティ」とは別の、「心理リアリティ」を考えることで、世の中の見え方が大きく変わってくる。この2種類のリアリティの一致度、そしてそのどちらに重きを置くかで、世の中の現象が動いているように思われる。

 まずは入試の例で考えてみたい。ある大学の理系の入試で、たとえば数学は120点、国語は80点という配点だったとしよう。文系なら逆の配点となるだろう。妥当なところだと思われるかも知れないが、大きな誤解がある。 ・・・ログインして読む
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筆者

下條信輔

下條信輔(しもじょう・しんすけ) 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授

カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授。認知神経科学者として日米をまたにかけて活躍する。1978年東大文学部心理学科卒、マサチューセッツ工科大学でPh.D.取得。東大教養学部助教授などを経て98年から現職。著書に『サブリミナル・インパクト』(ちくま新書)『〈意識〉とは何だろうか』(講談社現代新書)など。

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