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核不拡散と国際政治から考える原子力政策

高橋真理子

高橋真理子 ジャーナリスト、元朝日新聞科学コーディネーター

朝日地球環境フォーラム2011(9月15日~17日、東京のホテルオークラ)でもっとも注目されたのは「どう変える、原子力とエネルギー政策」のパネル討論(コーディネーター:竹内敬二編集委員)だろう。原子力のこれからをめぐる議論は、NHKを始め多様な場で活発に展開されている。「いずれは国内の原発をすべてとめたい。だが、どうやって、いつまでに止めるかはまだはっきりしない」というのが、現時点での世論の到達点といえる。今回のパネル討論では、これまでの国内論議では見過ごされがちな「核不拡散」や「国際政治」という論点も示された。国内の原発をどうしていくかを考えるとき、そうした国際的視野も欠かせないと思う。今後の国内論議の一助となるよう、議論のエッセンスを紹介したい。

 ドイツは

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