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科学裁判の未来像 原発訴訟を通して

中村多美子 弁護士(家族法、「科学と法」)

毎日新聞が9月17日から「この国と原発:第2部 司法の限界」と題する特集を連載している。この連載では、原発の安全性を巡る過去の訴訟を担当した元裁判官たちの赤裸々な声がつづられている。

 元来、裁判官は判決以外にコメントしないのが通例で、退官した後も、現役時代の具体的な事件についてコメントするのは異例である。それだけに、36人の元裁判官に取材を依頼し、10人がこれに応じたというのは驚くべきことだ。

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