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意外に役立つ経営学が軽視されるワケ(上)

湯之上隆 コンサルタント(技術経営)、元半導体技術者

昨年お知り合いになった若手の技術者の中に、驚くべき女性がいる。彼女(以下Sさんと呼ぶ)は、理学部生物学系を卒業して修士課程に入る際、工学部化学系へと専攻を変えた。その理由が驚くべきものだった。

 Sさんは修士課程中に、国際学会で発表するなど活躍したいと思った(筆者が修士課程に行く際、このようなことを考えたこともなかったので、まずびっくりした)。自分が国際的に活躍できるか否か、Sさんは、そのような視点で大学院の研究室を観察した。

 その結果、研究室ごとに、国際学会発表件数、論文発表数、外部資金獲得金額などのアクテイビティは大きく異なることが分かった。アクテイビティの大きい研究室に入れば、

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