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光速を超えたニュートリノ、決着をつけるのは誰か?

伊藤智義 千葉大学大学院工学研究院教授

光よりも速いニュートリノの実験結果が公開され、話題になっている。光速を超えるものが存在するならば、現代物理学の柱の一つである相対性理論が根底から否定されるからである。事実として、相対性理論が提示された1905年から今日に至るまで、相対性理論を否定する現象は生じていない。そのため、実験チームも慎重な態度になり、当該の物理学者も懐疑的に見ている。

 私は、この実験結果を聞いて、大きな興味を持った。それは、現代物理学の成否の議論よりも、これから始まるであろう、ニュートリノの速度計測において、誰が決着をつけるのか、という興味である。

 相対性理論が示された頃、

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筆者

伊藤智義

伊藤智義(いとう・ともよし) 千葉大学大学院工学研究院教授

1962年生。東京大学教養学部基礎科学科第一卒、同大学院博士課程中退。大学院生時代に天文学専用スーパーコンピューター「GRAPE」の開発にかかわり、完成の原動力となる。現在は「究極の3次元テレビ」をめざし研究中。著書に、集英社ヤングジャンプ「栄光なき天才たち」(原作)、秋田書店少年チャンピオン「永遠の一手」(原作)、集英社新書「スーパーコンピューターを20万円で創る」など

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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