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ノーベル賞のプレスリリースを書いてみよう

北野宏明

北野宏明 ソニーコンピュータサイエンス研究所代表取締役社長

 ノーベル賞発表の季節になると誰が受賞するのかの下馬評がメディアで喧伝される。この原稿も、もともとは「今年のノーベル賞の予想を」という編集部のリクエストから始まった。いくつかあり得る候補や理由などを挙げたりもしてみた。最初は、結構おもしろがって考えていたのだが、やっているうちに、どうも競馬の予想屋みたいでバカらしくなってきた。

 いずれノーベル賞をとる可能性のある発見と、それに大きな貢献をした研究者をリストアップすることはできるが、「今年」の受賞がだれになるかを予測するのはインサイダー情報でもない限り不可能だし、当てたところでそれが偶然その年のテーマ領域と一致したという以上のものではない。飲み屋の話題としては面白いが、WEBRONZAがクオリティーメディアをめざすなら、わざわざとり上げる話題でもないであろう。まして、単に名前を列挙して数行のコメントを書いたぐらいでは意味がない。

 しかし、これも一つのお祭りとして考えると、意外と役に立つ活用法がある。それは、「ノーベル賞選考委員会ごっこ」である。

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筆者

北野宏明

北野宏明(きたの・ひろあき) ソニーコンピュータサイエンス研究所代表取締役社長

ソニーコンピュータサイエンス研究所代表取締役社長兼所長。1984年国際基督教大学教養学部理学科卒業後、日本電気に入社。88年米カーネギー・メロン大学客員研究員。91年、京都大学で博士号(工学)を取得。1993年ソニーコンピュータサイエンス研究所入社、犬型ロボットAIBOなどの開発にかかわった。2008年に現職。NPO法人システム・バイオロジー研究機構会長を兼務。Computers and Thought Award (1993)、ネイチャーメンター賞中堅キャリア賞(2009)などを受賞している。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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