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【医学・生理学賞】ノーベル賞、3人目のイス

内村直之 科学ジャーナリスト

2011年のノーベル医学生理学賞は、1996年のジンカーナーゲル、ドハーティ両氏以来15年ぶりに免疫分野から3人の研究者が受賞した。受賞者の一人で樹状細胞研究の創始者であった米ロックフェラー大学のラルフ・スタインマン教授が、すい臓がんとの長い戦いの末、発表の4日前にこの世を去っていたことがその後明らかになったが、受賞の地位は守られるとカロリンスカ研究所ノーベル賞委員会の決定がなされ、「3人目の椅子」はそのままとなるようだ。「3人目の椅子」を巡るエピソードを紹介したい。
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