メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS
後の祭りがたけなわだ。3.11以降の反省、分析、批判の数々のことだ。関連して本欄でも、次のように書いた。今回の震災は「ブラック・スワン(滅多に出くわさない出来事)」そのものであり、ブラック・スワンは定義上、あらかじめ想定できない、と(拙稿「想定外とブラック・スワン」参照)。ではどうするのか。投げ出したままの宿題に、せめてヒントを得たい。

 大災害やテロ、軍事上の大敗北、スポーツなどのビッグゲームにおける、最後の大逆転。その都度人々は、本当に予想外だったのか、警告シグナルがあったのでは、と詮索する。このような後知恵(Hindsight)は、宿命的に歪められることが、認知研究で分かっている。

 たとえば、 ・・・ログインして読む
(残り:約1834文字/本文:約2136文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

下條信輔

下條信輔(しもじょう・しんすけ) 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授

カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授。認知神経科学者として日米をまたにかけて活躍する。1978年東大文学部心理学科卒、マサチューセッツ工科大学でPh.D.取得。東大教養学部助教授などを経て98年から現職。著書に『サブリミナル・インパクト』(ちくま新書)『〈意識〉とは何だろうか』(講談社現代新書)など。

下條信輔の記事

もっと見る