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 「科学」の中身の変容とも関連すると思われるが、しばらく前から科学論の分野で唱えられ、よく知られるようになった「モード論」と呼ばれる議論がある。モード論とは、イギリスの科学論(ないし科学技術政策)の研究者であるマイケル・ギボンズらが唱えているもので、その内容は、これまでの(近代)科学のあり方を「モード1・サイエンス」と呼び、これに対してこれからの時代において重要になってくる科学や知的探求の姿を「モード2・サイエンス」として対置するものである。

 その趣旨は概ね次のようなものだ。

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筆者

広井良典

広井良典(ひろい・よしのり) 京都大学こころの未来研究センター教授(公共政策・科学哲学)

1961年生まれ。84年東京大学教養学部卒業(科学史・科学哲学専攻)。厚生省勤務、千葉大学法政経学部教授を経て現職。この間、マサチューセッツ工科大学客員研究員。社会保障、医療、環境などをめぐる政策研究からケア、死生観などについての哲学的考察まで幅広く発信。『コミュニティを問いなおす』(ちくま新書)で第9回大佛次郎論壇賞を受賞した。

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