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原発に対する日本国内の雰囲気と途上国の熱意には随分温度差があるように感じられる。日本政府がベトナムなどに対して原発輸出を容認しているのは新興国の積極的な態度が背景にある。今後、ベトナム、ヨルダンなどとの二国間原子力協力協定の批准が進展することになろう。

 日本製のクルマは世界中の人々に優れた製品として受け入れられている。国際会議に出席すると分かるが、それを生産している日本人や日本文化に対して彼らは敬意を表しているし、日本人は必ずフクシマ事故の教訓を克服してもっと安全で、効率のよい原発を提供してくれると期待してくれている。日本はこのような新興国の期待に応えなければならない。そうしないと、中国、韓国などの急成長が予想されるアジアの原発市場に伸張してくると考えられる。

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筆者

寺岡伸章

寺岡伸章(てらおか・のぶあき) 寺岡伸章(日本原子力研究開発機構核物質管理科学技術推進部技術主席)

【退任】日本原子力研究開発機構核物質管理科学技術推進部技術主席。熊本県生まれ。東工大修士課程修了。旧科学技術庁・基礎研究推進企画官、タイ国家科学技術開発庁長官顧問、国立極地研究所事業部長などを経たあと、06年6月~10年9月まで理化学研究所中国事務所準備室長(北京)を務めた。中国の科学技術事情に詳しい。小説、エッセーの執筆も。※2012年3月末退任

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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