2011年11月09日
健康影響がある放射線量は100ミリシーベルト以上、とされることが多い。だが、それ以下ならば何も影響がないのかとなると、そうもまた言い切れない。国際放射線防護委員会(ICRP)は、100ミリシーベルト以下では、放射線の影響は直線的に減っていくとみているが、直線的には下がらないという説や、逆に、低放射線量なら健康にいいのだ、とするホルミシス仮説などというものまである。
そんなわかりにくさも手伝って、「放射能って危ないの? 国は大丈夫とかいっているけど本当は危ないんじゃないの?」などとよく聞かれる。放射能や放射線といっても、どのくらいの数値のことを言っているのかも分からないような、とてもアバウトな問い掛けの場合が多 いのだが、この問いに答えるのは、なかなか難しい。
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