北野宏明
2011年11月21日
これは、「京」の10ペタフロップスには、遠く及ばない。しかし、ペタフロップス・オーダーの計算量を必要とするユーザは、ごく一部であり、ほとんどのユーザの需要は、AWSでまかなうことが可能であろう。ここで、AWSがあるから「京」が不要であると言っているわけではない。10ペタフロップス毎秒の計算を集中的に行い、重要な問題を解く応用は存在するであろう。しかし、同時に多くの潜在ユーザは、一定の計算量が確保されれば、使いやすさやコストが重要なファクターとなるということも認識しておく必要がある。
大きな計算機をつくり、計算量を提供する目的は、科学的、社会的に重要な問題を解きたいからである。その問題は多様であり、解き方も多様性があるであろう。極めて高性能なスパコンが必要なこともあるし、AWSが最適な場合もある。
さらに、大きな計算量が必要と思われていた問題を、全く別の解き方をした例もある。
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