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放射能汚染で再認識したきのこの力

米山正寛 ナチュラリスト

 福島県東部では9月に野生きのこの出荷が停止された。摂取制限が課せられた地域もある。チチタケ、ハツタケ、マツタケといった種類のきのこから、食品としての規制値(1キログラムあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたためだ。それぞれ2万8000ベクレル、1万9900ベクレル、3300ベクレルといった値が公表された。出荷停止になった福島県内のコメが玄米1キログラムあたり630ベクレル、1270ベクレルなどの値で大きな騒ぎになっているだけに、改めてきのこの数値を確認すると驚いてしまう。
マツタケも放射性セシウムを蓄積しやすい

 一般に、きのこは常時大量に摂取する食品ではないので、規制値を超える汚染を受けたきのこを食べたとしても、

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