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男性にももっと選択肢を

山崎直子

山崎直子 宇宙飛行士

宇宙飛行士の訓練開始から実際に宇宙に行くまでの11年間。その間には、結婚、長女出産、義父母の介護、そして多くの出張、海外転勤がありました。私がアメリカで本格的にNASAの訓練過程に入る際、夫は会社(三菱スペースソフトウエア)を退職して家族で渡米しました。家族の支えと共に宇宙飛行を成し遂げた、として語られることが多いのですが、決して、私たち家族の形態は理想ではなかったと思っています。本来は、夫が自分の仕事を諦めることなく、夫婦それぞれが夢を追うことが出来る社会が理想だと思うからです。

 最近、ワーク・ライフ・バランスという言葉をよく耳にします。内閣府のホームページを見ると、内閣府の政策として「経済財政」「行政刷新」「科学技術」などと並んで「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)」があがっています。そこでは、仕事と生活が調和した社会とは「国民一人ひとりがやりがいや充実感を持ちながら働き、仕事上の責任を果たすとともに、家庭や地域生活などにおいても、子育て期、中高年期といった人生の各段階に応じて多様な生き方が選択・実現できる社会」と定義されています。

 私がNASAの訓練に入るとき、夫はアメリカで仕事を続けられる方法を模索したのですが、周囲の支援が得られませんでした。それで退職という選択をすることになって ・・・ログインして読む
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筆者

山崎直子

山崎直子(やまざき・なおこ) 宇宙飛行士

宇宙飛行士、立命館大学客員教授、女子美術大学客員教授。東大工学部航空学科修士課程修了、1996年に宇宙開発事業団(現・宇宙航空研究開発機構)に入り、2001年に宇宙飛行士に認定。10年にスペースシャトル・ディスカバリー号に搭乗、国際宇宙ステーション組み立てに参加した。2011年8月に宇宙航空研究開発機構を退職。著書に「夢をつなぐ」(角川書店)など。

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