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グローバル化という言葉がいたるところで叫ばれている。使える英語力を身につけるための英語教材の宣伝を目にしない日はない。英語でのコミュニケーションスキルの必要性が喧伝されているわけだが、24年以上米国で暮らし、09年に帰国した筆者から見ると、英語力が必要な理由はもう一つあると考える。それは、「騙されない」ためである。また「島国的イデオロギー=島国根性」の餌食にならないためでもある。

 インターネットで情報検索する場合、日本語で検索すると、ヒットする情報のほとんどは日本国内の情報に限定される。したがって、日本国内の情報「のみ」が世界全体の情報であると錯覚・誤解してしまいがちである。本や雑誌でも、日本語で書かれたもののみの情報に頼ると間違った世界観に支配されかねない。

 また、日本語で書かれた文章を読むのはほとんど日本人(あるいは日本語のできる外国人)のみであるため、日本人にとって都合のよい情報のみ発信しても、海外からはほとんど批判されない(海外の一般大衆は読んでないのだから、批判のしようがない)。したがって、日本人の多くはそのデマ情報に騙されてしまう。

 筆者のよく知る科学の分野でいくつか例をあげてみよう。

・国内のメディアで

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筆者

佐藤匠徳

佐藤匠徳(さとう・なるとく) 生命科学者、ERATO佐藤ライブ予測制御プロジェクト研究総括

(株)国際電気通信基礎技術研究所(ATR)佐藤匠徳特別研究所 特別研究所長。独立行政法人 科学技術振興機構(JST)ERATO佐藤ライブ予測制御プロジェクト研究総括・米国コーネル大学教授・豪州センテナリー研究所教授(兼任)。1985年筑波大学生物学類卒業後、1988年米国ジョージタウン大学神経生物学専攻にてPh.D.取得。ハーバード大学医学部助教授、テキサス大学サウスウエスタン医科大学教授、コーネル大学医学部Joseph C. Hinsey Professorを歴任後、2009年に帰国、2014年まで奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)バイオサイエンス研究科教授。2014年7月にNAIST退職後、2014年8月1日より現職。専門は、心血管系の分子生物学、ライブ予測制御学、組織再生工学。【2017年6月WEBRONZA退任】

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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