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「もたれあい」検査なら廃止したら?-原子力安全基盤機構の第三者委報告に唖然

高橋真理子 ジャーナリスト、元朝日新聞科学コーディネーター

原発の定期検査などを行うのは、経済産業省原子力安全・保安院の関連組織である独立行政法人「原子力安全基盤機構(JNES)」である。ホームページのトップでは、「JNESは、原子力の安全確保に取り組む専門家集団です。」と高らかにうたっている。主な業務には「原子力災害の予防、原子力災害(原子力災害が生ずる蓋然性を含む。)の拡大の防止及び原子力災害の復旧に関する業務」も入っている。
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 それなのに何故、福島原発事故のあと、その専門家集団の姿が見えなかったのか。ずっと喉の奥がつかえたような気分でいたが、12日に発表された「検査等業務についての第三者調査委員会」報告を読んで疑問が氷解した。この集団は、検査を受ける側に書類を作らせてそれをそのまま使って恥じていなかった。そんな「もたれあい」検査なら意味がないではないか。緊急時に東京電力にアドバイスするなど望むべくもなかった。

 この第三者委員会は、

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筆者

高橋真理子

高橋真理子(たかはし・まりこ) ジャーナリスト、元朝日新聞科学コーディネーター

1979年朝日新聞入社、「科学朝日」編集部員や論説委員(科学技術、医療担当)、科学部次長、科学エディター(部長)、編集委員を経て科学コーディネーターに。2021年9月に退社。著書に『重力波 発見!』『最新 子宮頸がん予防――ワクチンと検診の正しい受け方』、共著書に『村山さん、宇宙はどこまでわかったんですか?』『独創技術たちの苦闘』『生かされなかった教訓-巨大地震が原発を襲った』など、訳書に『ノーベル賞を獲った男』(共訳)、『量子力学の基本原理 なぜ常識と相容れないのか』。

 

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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