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現在の日本の大学は、いくら好意的にみても、諸外国の一流大学と比べると格下である。これは、タイムズ・ハイヤー・エデュケーション国際大学ランキング2011-2012で日本トップの東大が30位、これとは別のQS社の総合ランキング2011/2012においても東大は25位であるという点からしても否定できない事実である。

 このような現状では、諸外国のエリート学生は、日本の大学が秋入学制度を取り入れたところで、日本の大学・大学院へは進学・編入しない。また、秋入学で制度的に便利になった分、ますます多くの優秀な日本人学生は、海外の大学・大学院へ進学・編入するであろう。

 つまり、秋入学の導入は、日本の大学を国際自由競争の渦中に放り込むことになる。貿易でいうTPP(環太平洋経済連携協定)に加わるようなものだ。果たして、日本の大学には、諸外国の一流大学と競争できる下地はできているのだろうか? 筆者の答えは「ノー」である。

拡大大学院2年生の時に参加したコールドスプリングハーバー研究所の神経科学夏の学校。エリック・カンデル博士(2000年ノーベル生理医学賞)が毎年夏に開いた。最後列右から2人目が筆者。

 では、

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筆者

佐藤匠徳

佐藤匠徳(さとう・なるとく) 生命科学者、ERATO佐藤ライブ予測制御プロジェクト研究総括

(株)国際電気通信基礎技術研究所(ATR)佐藤匠徳特別研究所 特別研究所長。独立行政法人 科学技術振興機構(JST)ERATO佐藤ライブ予測制御プロジェクト研究総括・米国コーネル大学教授・豪州センテナリー研究所教授(兼任)。1985年筑波大学生物学類卒業後、1988年米国ジョージタウン大学神経生物学専攻にてPh.D.取得。ハーバード大学医学部助教授、テキサス大学サウスウエスタン医科大学教授、コーネル大学医学部Joseph C. Hinsey Professorを歴任後、2009年に帰国、2014年まで奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)バイオサイエンス研究科教授。2014年7月にNAIST退職後、2014年8月1日より現職。専門は、心血管系の分子生物学、ライブ予測制御学、組織再生工学。【2017年6月WEBRONZA退任】

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