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原子力利用は社会的倫理的判断が必要だ

吉田文和 愛知学院大学経済学部教授(環境経済学)

原子力をエネルギー利用にどう位置づけるのかについて、これまでのように、原子力の専門家にまかせるのではなく、国民的議論に基づく、社会的倫理的判断が求められている。

 この面では、日本は国のエネルギー計画と方向性に関して、国会の関与が少なく、国民的議論も不十分であった。まず決め方を変えなければならない。原子力利用に関する決定は、社会による価値決定に基づくもので、これは技術的、経済的な観点よりも先行するのである。

 その際、

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