2012年02月11日
このワークショップは、Googleの中にある(らしい)Google〈x〉というチームが企画して開かれたもので、大きな問題を、革新的な技術で、ラジアルな方法で解決すること(彼らの言う〈x〉)を議論しようというものである。
GoogleのCEOであるEric Schmidt(写真1)と、創立者のSergei Brin(写真2)のオープニングトークに始まって、3日間で20件ほどのプレゼンテーション(各12分)があり、参加者がプレゼンテーションをもとに、本質的なブレークスルーをもたらす方法を考えるというワークショップである。
会議のキーワードは、“Moonshot(ムーンショット)”。その言葉の表すままに月に行くような大きなアイデア、一見不可能に思えるようなアイデアを現実にすることなどの意味がある。
議論されたことは、新しい浸透膜の原理による水問題解決への貢献、都市鉱山からの貴金属を遺伝子改変のバクテリアで回収する技術、スプレーして塗布するだけでアンテナ感度を数倍にするナノ素材の開発、地球温暖化を解決する方法、遺伝子改変作物と農業生産性、医療問題、教育問題など、いろいろであった。非常に大きなインパクトを与えそうなものから、突っ込みどころがあるものまでさまざまである。
ただ、ここに集まった人々は、これらの大きなアイデアを、ものになるかどうかは別として、自分の会社を興して解決しようとしている。大きな課題を扱った話でも、政府などに働きかけることは考えずに、自分の会社で問題を解決してそれをビジネスにするという話である。
日本でこの手の議論をすると、
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