2012年03月16日
現在、エアジャッジは、三つの事業を推進中である;(1)子供用の線量計、(2)汚染水が一切飛散しない除染装置、(3)家屋に放射性物質を侵入させない空気清浄機。本稿では、これら三つの事業の経過報告をする。
(1)子供用線量計
2月4日、長岡技術科学大学(新潟県長岡市)で開催された国際学会「技学カンファレンス」にて、招待講演「Development of pocket dosimeter for children」を行った。このとき使ったのが、右の図である。
信頼性が無い中国製は論外として、精度と信頼性の高い堀場製作所のシンチレータ、価格破壊を起こしたエステーの線量計でも、被災地仕様として大きな問題がある。測定時間に数分かかることだ。
私たちは、南相馬市を何度も訪問しているが、10μSv/時を超えるホットスポットがそこら中にある。被災地の子供たちを被ばくさせないためには、ホットスポットを瞬時に見分けて警告する線量計が必要だ。
私たちは、化合物半導体CdTe(テルル化カドミウム)を使うことにより、「1秒以下でホットスポットを見つけることができる」確証を得た。
しかし、線量計の製造には、大きな壁が立ち塞がった。
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