2012年04月21日
お堅い研究組織が、よくぞこういうテーマで、と驚く人も多いだろう。筆者もそのひとりだった。しかし考えてみれば、この機構の守備範囲は広い。その中から天文学から生物学、神経科学までを糾合して一般の関心を高める。そういうアウトリーチングの観点からすれば、うってつけのテーマだ。
国内外で「地球外知的生命体探索 (SETI)」の取り組みが真剣に行われてきたことも、参加するうちにわかってきた。当日は岡崎に設けられたサテライトも含め、数百人の聴衆が集まった。なぜかシルバー世代の男性が圧倒的に多い。
全体は3つのパートに分かれていた。
まずパート1として、天文学の分野から3人の専門家が登壇。最初に、カール・セーガンらが世に広めた「ドレーク方程式」が紹介された。全宇宙の惑星の数×地球型の惑星である確率×そこに生命が存在する確率…と掛け算していって、知的生命体とコンタクトできる確率を求めようという、例の式だ。
次に、
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