2012年06月06日
各国の国内委員会が、地区予選、国内大会を行って、その上位チームが、国際大会への参加権を獲得する。毎年、RoboCupとともに開かれるRoboCupJuniorの国際大会には、世界35カ国から数千人の参加者が集まる大きなイベントとなっている。各国予選は、総計で数十万人が参加していると推定されるので、世界大会への参加権の枠を拡大すれば、イベントの規模は数万人規模にもあるのだが、日程ときめ細かなケアをするという観点、さらに、研究者を中心としたRoboCupのサッカーリーグやレスキューと同じ会場で同時開催することを重視しているため、現在の規模に押さえている。
このRoboCupJuniorに参加する小中学生、高校生が、研究者と同じ時間を共有し、ルールは違うものの同じ課題にチャレンジするということは、子供たちが自分も大きなチャレンジの一部であるという参加意識を醸成するという側面と、科学・技術をより自分の問題として捉えてもらうという側面から非常に重要であると思っている。
もちろんRoboCupJuniorは、教育活動ではあるのだが、上から目線の教育ではなく、彼らは、同じ目標にチャレンジするRoboCupプロジェクトのメンバーであると考えている。実際に、RoboCupJuniorに参加したことがきっかけでロボット工学の研究者になった人も出始めている。
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