山崎直子
2012年07月05日
国際航空連盟(FAI)ではカーマンラインと呼ばれる海抜高度100km以上の高空を宇宙空間と定義し、ロシアの宇宙船で飛行した人はコスモノート、アメリカの宇宙船で飛行した人はアストロノート、中国の宇宙船で飛行した人はタイコノートと呼ばれます。なお、宇宙空間で地球を最低一周した人から構成される宇宙探検家協会(ASE)は、1985年に設立され、およそ年に一度の割合で総会を開き、さまざまな国の宇宙飛行士との横のつながりを広げています。いわば宇宙飛行士の同窓会のような組織ですが、総会では、開催国の政府機関や宇宙関係機関、市民が参加して、宇宙開発の現状や、有人宇宙開発に関する技術的問題、また開催国が決めるその年のテーマについて話し合います。2003年には日本でアジア初の総会が開かれました。その後、2010年にはマレーシアでも開催されています。
さて、中国では、今回の13日間の飛行中、独自の宇宙ステーションとも呼べる「天宮1号」への有人ドッキングに初めて成功しました。自動操縦と手動操縦の両方が使われました。中国は、1992年4月に「神舟」計画を発表し、2003年10月に神舟4号で初の有人飛行に成功。ロシア、アメリカに次ぐ、世界で3番目の有人宇宙船保持国になりました。その後、2008年9月には初の船外活動に成功。2011年9月には宇宙実験室「天宮1号」を打ち上げ、同年11月、無人の神舟8号が無人ドッキング試験を行い、そして今回、有人でのドッキングに成功、と有人宇宙開発に必要な技術を蓄積してきています。
そして、アメリカでは、
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