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文部科学省が大臣直轄の常設組織として「いじめ対応チーム」を発足させる意向を発表した。学校でのいじめ問題がようやく国レベルで本腰をいれて議論されるようになった。「いじめ(虐め)」は日本に限ったことではなく、世界各国で大きな教育・社会問題となっている。そこで、米国生活の長い筆者から、米国である程度の成功を収めている対策を紹介するとともに、日米の相違点を比較し、最適の方策を打ち出す一助としたい。

 米国では「いじめ(虐め)」のことは“Bullying”とよばれており、その予防や対応策は学校など各組織で徹底しておこなわれている。筆者の知る多くの米国の学校では、特にBullying問題の専門家として国際的に有名なKen Rigby氏の提言に沿った方策がとられるのが基本で、ある程度の成果を収めている(Ken Rigby 氏のBullying問題に関する著書やDVDは多く出版されている:例えば「Bullying Interventions in Schools: Six basic approaches」Ken Rigby, ACER Press (2010))。

 Ken Rigby氏は「いじめ」対策として以下の6つの提言をしている。

1.学校の全生徒に素行の基本姿勢を明確に示し、

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筆者

佐藤匠徳

佐藤匠徳(さとう・なるとく) 生命科学者、ERATO佐藤ライブ予測制御プロジェクト研究総括

(株)国際電気通信基礎技術研究所(ATR)佐藤匠徳特別研究所 特別研究所長。独立行政法人 科学技術振興機構(JST)ERATO佐藤ライブ予測制御プロジェクト研究総括・米国コーネル大学教授・豪州センテナリー研究所教授(兼任)。1985年筑波大学生物学類卒業後、1988年米国ジョージタウン大学神経生物学専攻にてPh.D.取得。ハーバード大学医学部助教授、テキサス大学サウスウエスタン医科大学教授、コーネル大学医学部Joseph C. Hinsey Professorを歴任後、2009年に帰国、2014年まで奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)バイオサイエンス研究科教授。2014年7月にNAIST退職後、2014年8月1日より現職。専門は、心血管系の分子生物学、ライブ予測制御学、組織再生工学。【2017年6月WEBRONZA退任】

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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