2012年08月02日
しかし、あまりにも急速な変化は弊害も生み出している。匿名のひぼう中傷やインターネット犯罪、システム障害による世界的な影響など、大小含めると、毎日のようにニュースになっている。人間の精神活動に対しては、インターネット依存症が、これからますます深刻になっていくものと思われる。
ここでは、本質的な問題として、インターネットの進展が、当初の目標を通り越し、逆に、人類の知的活動に負の影響を及ぼしているのではないか、という点について言及してみたい。私たちは、溺れることなく情報の海の中を上手に泳ぐ技術は会得したけれども、逆に、立ち止まって自分の頭で考えることをしなくなった(できなくなってしまった)のではないか、ということである。
それを強く意識させられたのが
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください