2012年08月06日
ダブリンで会ったのは、2年に1度開かれる欧州最大の科学フォーラム「ユーロサイエンスオープンフォーラム」が7月11日から15日までここで開かれたからだ。
今回は科学者やビジネスマン、政治家ら約5000人が参加、120件のシンポジウムが開かれた。講演者リストにはヒッグス粒子と見られる新粒子発見で世界中を湧かせたばかりの欧州合同原子核研究機関(CERN)所長ロルフ・ホイヤー教授、二重らせんの発見者として余りにも有名なジェームズ・ワトソン教授や宇宙論のリサ・ランドール・ハーバード大教授、ミュージシャンのボブ・ゲルドフ氏、さらに欧州委員会や各国政府の高官たちの名が並んだ。聴衆には、大学院生や若手研究者が多い。このフォーラムの開催に合わせ、ダブリン市内でさまざまな関連イベントも繰り広げられた。
アン・グローバーさんは1956年、スコットランドのアーブロース生まれ。エジンバラ大学を優等で卒業し、アバディーン大学の分子細胞生物学科教授に。2006年から初代スコットランド首席科学顧問となり、2011年12月にこれまた初代のEU首席科学顧問に転じた。教授として研究も続け、「土壌汚染調査に利用できる光る細菌」を売るベンチャーを興した経験もある。彼女自身はすでに手を引いたが、会社は存続しているという。
インタビューの最後に私が聞いたのは、「あなたのように高いポストにつく女性科学者を増やすにはどうしたらいいのか」という質問だった。
「女性は
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