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脱(反)原発派はともすれば、口当たりの良い正義、弱者の正義に陥り、思考停止しているのではないか。 原発の経済問題は、その試金石だ。
拡大出典:IEA/WORLD ENERGY OUTLOOK 2006

 

 原発を捨てろというなら、 約2倍(?)とも言われる電気代の値上がりを引き受け、世界第3位の経済大国の地位を手放す用意があるのか。多くの国民にそこまでの用意はないのではないか。世界の総エネルギー消費量は過去20年で4割増えた。これからの20年でさらに5割増えるという予測もある(国際エネルギー機関)。そういう国際環境での競争力のほかに、安全保障の問題もある。

 脱原発論はこれらの難問をクリアして実現性を示さなければ、論として体を成さない。

 

電力コストは純粋にカネの問題か?

 

 まずは純粋に経済的(に見える)側面から入ろう。電力コストの問題だ。

 原発推進派の最大の主張は、

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筆者

下條信輔

下條信輔(しもじょう・しんすけ) 認知神経科学者、カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授

カリフォルニア工科大学生物・生物工学部教授。認知神経科学者として日米をまたにかけて活躍する。1978年東大文学部心理学科卒、マサチューセッツ工科大学でPh.D.取得。東大教養学部助教授などを経て98年から現職。著書に『サブリミナル・インパクト』(ちくま新書)『〈意識〉とは何だろうか』(講談社現代新書)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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