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8月5日~12日にベラルーシとウクライナを訪ねた。1991年のソ連崩壊で独立した両国は、異なる道を歩んでいる。社会主義のベラルーシと資本主義のウクライナ。元は同じ国だったのに体制が違う二つの国となって国境を接しているのは、朝鮮半島と同じ状況ではないか。現地に行ってみて、そう気づいた。しかし、両国には大きな共通点がある。86年のチェルノブイリ原発事故でまき散らされた放射能との長期戦を強いられていることだ。そのチェルノブイリ原発を訪れてみると、何と観光コースができていた。

 チェルノブイリ原発は、ウクライナの首都キエフから100キロあまり北にある。朝9時に市内のホテルを旅行会社が手配したマイクロバスに乗って出発する。原発の周辺30キロゾーンは、今も立ち入り禁止区域だ。だが、区域内で約3000人が働き、事前に申請すれば誰でも入れる。

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 検問所に到着すると、パスポートチェックがあった。それだけで、とくに物々しい雰囲気はない。公衆トイレが整備されていて、ベラルーシのブラギン地区行政庁の庁舎のトイレよりずっときれいだったのには驚いた。ここで、

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筆者

高橋真理子

高橋真理子(たかはし・まりこ) ジャーナリスト、元朝日新聞科学コーディネーター

1979年朝日新聞入社、「科学朝日」編集部員や論説委員(科学技術、医療担当)、科学部次長、科学エディター(部長)、編集委員を経て科学コーディネーターに。2021年9月に退社。著書に『重力波 発見!』『最新 子宮頸がん予防――ワクチンと検診の正しい受け方』、共著書に『村山さん、宇宙はどこまでわかったんですか?』『独創技術たちの苦闘』『生かされなかった教訓-巨大地震が原発を襲った』など、訳書に『ノーベル賞を獲った男』(共訳)、『量子力学の基本原理 なぜ常識と相容れないのか』。

 

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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