2012年08月25日
では、林業の「津波被害」はどうか。
三陸地方は海と森林が近接したリアス式地形のため、海岸林を中心に直接的な被害を受けた。これに対して、主要な生産拠点である山間地には、当然ながら津波は及ばなかった。だが、水産業と同様に、受け入れ施設の被災が産地から運ばれる木材に深刻なダメージを及ぼすという事態は起こっていた。その実情は、一般にはあまり知られていない。聞き取り調査などをした山本信次・岩手大学准教授の報告をもとに、お伝えしておこうと思う。
東北の太平洋岸には、実は有力な製紙工場や合板工場が数多く立地していた。
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