2012年09月22日
私はかつて『脱DNA宣言』(新潮新書)という本において、DNA中心主義的思考からの脱却と、RNAの世界への注目を促そうとした。
脱~などという陳腐な表現を用いたことに格別の思いなどはなく、これはただ単に、これからの分子生物学はDNAよりもむしろRNAを中心に動いていくのだということを、ややインパクトを強めて表現したに過ぎないが、この本を上梓した2007年、すなわち少なくとも5年前にはすでに、RNAの多様な世界が明らかになりつつあったわけである。
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