本位田真一
2012年12月26日
われわれ利用者にとってはまことに不便な年末年始のシステム停止ではあるが、システム提供側にとっては、大規模システムの大幅なシステム更改のための唯一の機会なのである。多くの国民がゆっくり過ごす間に、担当のソフトウェア技術者は正月休みを返上して働く。システムを止めて、性能増強、機能強化、システム統合など、それまでに溜まっている変更要求に一気に対応するのである。これは、変更要求が発生する都度にシステムを停止しその要求に対応するわけにはいかないという事情があるからだが、一度にいくつもの変更をこの年末年始という限られた時間で実施するのは相当の難事業である。周到な準備と万全の体制配置の必要があり、コストもかかる。一昔前に、2000年問題で日本中が大騒ぎになったが、システム担当者とすればどの年も年末年始は大騒ぎなのである。
さて、
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