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年の瀬が迫っている。年末年始で何かと必要になるのが現金であるが、この時期、特に気になるのは、「銀行のATMはいつまで使えて、年明けはいつから使えるのか?」である。ネット銀行などの出現もあり、以前に比べて年末年始に利用できなくなる期間は短くなってきてはいるが、それでもシステム停止のために利用できない期間は存在する。今年も依然として、「下記の日程は利用できません。12月31日(月) 17:00 ~ 1月 4日(金) 9:00」としている銀行もある。

 われわれ利用者にとってはまことに不便な年末年始のシステム停止ではあるが、システム提供側にとっては、大規模システムの大幅なシステム更改のための唯一の機会なのである。多くの国民がゆっくり過ごす間に、担当のソフトウェア技術者は正月休みを返上して働く。システムを止めて、性能増強、機能強化、システム統合など、それまでに溜まっている変更要求に一気に対応するのである。これは、変更要求が発生する都度にシステムを停止しその要求に対応するわけにはいかないという事情があるからだが、一度にいくつもの変更をこの年末年始という限られた時間で実施するのは相当の難事業である。周到な準備と万全の体制配置の必要があり、コストもかかる。一昔前に、2000年問題で日本中が大騒ぎになったが、システム担当者とすればどの年も年末年始は大騒ぎなのである。

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筆者

本位田真一

本位田真一(ほんいでん・しんいち) 本位田真一(国立情報学研究所副所長/計算機科学)

【退任】国立情報学研究所(NII)副所長・教授。1978年早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了。同年東芝に入社し、主としてソフトウェアの研究に従事。2000年にNIIへ。01年から東京大学大学院情報理工学系研究科教授を兼任。早稲田大学と英国UCL(University College London)の客員教授も務める。専門は計算機科学。工学博士。※2013年3月末退任

 

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