2013年01月08日
日本鳥類目録とは、日本で見られる鳥の総まとめであり、第7版には24目81科260属633種(目、科、属、種はいずれも分類の単位)が掲載された。日本に年間を通じて生息している鳥、繁殖や越冬のためにやって来る渡り鳥のほか、記録がしっかりしていれば偶然に迷い込んだ鳥も記録としてとどめられる。1922年に日本鳥学会創立10周年で初版が発行された後、世界の鳥の分類研究の動向を参考にしつつ、改訂されてきた。第6版は2000年の発行だった。
国立科学博物館動物研究部脊椎動物研究グループの西海功研究主幹によると、戦前に発行された第1~3版の分類は、ハータートの「旧北区の鳥類」(1910)という本に準拠していた。戦後になってまとめられた第4~6版は、基本的にウェットモアの「世界の鳥の分類」(1960)にならっているが、第6版の分類には、ほかの資料も利用された。国内の多くの図鑑は最近の版に沿って、水鳥のアビ目、カイツブリ目から始まり、最後はスズメ目で終わるという並び方で記載されてきた。
ところが
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