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日本の鳥類図鑑の記載が、これからずいぶんと変わりそうだ。昨年(2012年)、日本鳥学会の創立100周年を記念して最新の「日本鳥類目録」(第7版)が発行され、その中で分類体系が大きく見直されたからだ。背景には、DNAを分析することで鳥の進化の過程をつかもうとする分子系統学の発展がある。
拡大「日本鳥類目録」第7版=日本鳥学会提供

 日本鳥類目録とは、日本で見られる鳥の総まとめであり、第7版には24目81科260属633種(目、科、属、種はいずれも分類の単位)が掲載された。日本に年間を通じて生息している鳥、繁殖や越冬のためにやって来る渡り鳥のほか、記録がしっかりしていれば偶然に迷い込んだ鳥も記録としてとどめられる。1922年に日本鳥学会創立10周年で初版が発行された後、世界の鳥の分類研究の動向を参考にしつつ、改訂されてきた。第6版は2000年の発行だった。

 国立科学博物館動物研究部脊椎動物研究グループの西海功研究主幹によると、戦前に発行された第1~3版の分類は、ハータートの「旧北区の鳥類」(1910)という本に準拠していた。戦後になってまとめられた第4~6版は、基本的にウェットモアの「世界の鳥の分類」(1960)にならっているが、第6版の分類には、ほかの資料も利用された。国内の多くの図鑑は最近の版に沿って、水鳥のアビ目、カイツブリ目から始まり、最後はスズメ目で終わるという並び方で記載されてきた。

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筆者

米山正寛

米山正寛(よねやま・まさひろ) 朝日新聞DO科学編集長

朝日新聞科学医療部記者兼DO科学編集長。朝日新聞の科学記者を経て公益財団法人森林文化協会へ出向し、事務局長補佐兼「グリーン・パワー」編集長を務めた。2018年4月から現職。ナチュラリストを夢見ながら、とくに自然史科学と農林水産技術に関心を寄せて取材活動を続けている。

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