2013年01月21日
道路や建築物の除染には多くの場合、高圧洗浄機が使用されており、汚染水が垂れ流されたケースは上記2件だけではないだろうと想像する。水をぶっかければ、当然セシウムは水と共に飛散する。「これは悲惨だ」などと洒落を言っている場合ではない。万物の霊長であるところの人間サマなら、もっといい知恵があるはずだろう。
知恵を出すべきだと考えた私は、新しい装置の開発、実用化に突き進んだ。しかし、あえなく頓挫した。今回はその事情をお話ししたい。それを知っていただくと、除染の現実が見えてくると思うからだ。
そもそも、除染とは何か?(今更なんですが)。
今問題となっている道路や建築物の除染とは、一言でいえば、「セシウムの移動」である。
もう少し丁寧に言えば、道路や壁に付着しているセシウムをそこから引っぺがし、収集し、人間が被ばくしない場所に移動することである。
この定義にしたがえば、高圧洗浄機で水をぶっかければ「引っぺがす」ことは可能かもしれないが、収集することが困難なことは小学生にだって容易に予測できる。それなのに、なぜそんな方法を取るのか?もっといい方法があるだろう。知恵を絞れ、工夫をせよ、…、と普通は考えるじゃないですか。
私が仲間たちと考えた方法を示そうと思う。その前に、
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください